会陰切開とは?私が経験した分娩状況と出産後の痛み・ケア方法をシェアします
みなさんこんにちは。
先日出産レポートの記事を書いたのですが、今回は出産で経験した会陰切開の痛みについて書きたいと思います。
- 会陰切開とは?
- 会陰切開されるのはどんなとき?
- 会陰切開のときの痛みは?
- 会陰切開後の縫合や抜糸は?
- 会陰切開後の痛みは?!
- 切開後に気を付けることは?
- 会陰切開を避ける方法はないの?
- まとめ:会陰切開は「切られなければラッキー」くらいに思っておきましょう
会陰切開とは?
そもそも『“会陰切開”ってなに?』と思う方もいらっしゃいますよね。
会陰とは膣の出口と肛門の間とその周辺のことを差し、出産時に赤ちゃんがなかなか出てこれなかったり、会陰部分が伸びずに裂けてしまうのを避けるために行われる処置方法を会陰切開と言います。
会陰切開されるのはどんなとき?
会陰切開は必ずしも全員するわけではありません。切開されない方もいらっしゃいます。では会陰切開されるのはどんな時でしょう?
・赤ちゃんの頭が大きくて出てこれないとき
妊娠によるホルモンの変化によって分娩時に会陰部分が伸びるようになっています。しかし、会陰部分が赤ちゃんが出てこれる大きさまで伸びない場合もあります。
そのような時、赤ちゃんが出てきやすいように切開をする場合があります。
・母体の負担を軽減したいとき
出産は赤ちゃんも命がげですが、お母さんも命がけです。赤ちゃんは元気でもお母さんが過呼吸や急激な血圧の上昇を引き起こす場合もあります。また、もともと持病を患っていたりすると、出産による負担を少しでも軽減するために会陰部分を切開する場合があります。
・あかちゃんに危険が及びそうなとき
お産が長引くと、赤ちゃんの心拍が下がり赤ちゃんの命が危険にさらされます。そのような時、早く産道から出すために切開する場合があります。
・器具をいれるとき
お母さんのいきむタイミングが合わないと赤ちゃんもなかなか出てこられません。そのような時、吸引器や鉗子という器具を入れて赤ちゃんを誘導します。
会陰の伸びが悪いと器具を入れることができないので、切開する場合があります。
・会陰の裂傷を防ぐため
会陰部分は切開をしなくても自然に裂けてしまう場合があります。傷の深さによって肛門まで裂けてしまうと外科的処置が必要になってしまうので、裂傷を防ぐためにも切開する場合があります。
会陰切開は、初産婦さんならおよそ7割が経験するようです。また経産婦さんであれば切らなくて良い場合が多いみたいですね。
会陰切開のときの痛みは?
局所麻酔をするかしないかは病院によって異なりますが、麻酔をする場合は赤ちゃんの頭が見えてから局所麻酔をした後、会陰部分を切開します。
『陣痛の痛みが強すぎて切開の痛みは感じなかった。』
と言う方もいれば
『痛かった!』
と言う方もいらっしゃいます。痛みを感じるかどうかは人それぞれですが、私はあまり感じませんでした。ただし『ジョキ』という切開音は良く聞こえました。(笑)
会陰切開後の縫合や抜糸は?
出産後、切開した部分を縫合します。切開の時は陣痛の痛みにかき消されていた切開の痛みも、縫うときは少し痛みを感じるかもしれません。
切開部分を縫う際の糸は最近では『吸収糸』と呼ばれるいわゆる“とける糸”を使用する産院が多いです。抜糸をしなくてよいのは縫われる側としてはとてもありがたいですよね。
抜糸は麻酔をしないので痛いようですが、抜糸をすることで傷口の引きつり感は和らぐぎます。吸収糸であっても希望があれば抜糸をしてくれるようなので医師と相談しても良いですね。
私は切開時より縫っているときのほうが痛かったです。といっても、まだ麻酔が効いていましたので『チクチクするな。』くらいでした。
また『吸収糸』を使用していたので抜糸は行いませんでした。引きつり感は産後3週間程ありました。
会陰切開後の痛みは?!
みなさんこれとても気になると思います。(私が産前気になっていただけ?笑)
人によって個人差はありますが、傷の痛みは3日程で治まる人が多いようです。
遅くとも退院するころには痛みが治まっている場合がほとんどです。
出産した友人たちに聞くと、みんな「めっちゃ痛かった!」と言っていたので私はすごくびびっていました。
産後、出産の余韻に浸っていると麻酔がだんだんと切れてきて、、、、、雲行き怪しくなってきました。「いや、これめっちゃ痛いんちゃうん?‼‼‼‼」だんだん痛みが増してきました。
仰向けで寝られる状態ではありませんでした。また歩くのもベッドから起き上がるのもましてや排尿も何もかも痛い日が続きました。
3日程で痛みは治まると聞いていたのに全く治まりません。2、3日は処方された痛み止めの薬を飲んでいましたが、 なんだか母乳に影響しそうであまり飲みたくなかったので自力で耐えしのぎました。
出産後5日目の頃には、少しスムーズに歩けるようになっていました。しかし1ヶ月健診頃まで座るときはゆっくり腰を掛け、円座クッション無しでは座れない程痛みが続いていました。
私は吸引分娩だったので、ほかの方より大きめに切開されたため、これほどまで痛みが続いたのかもしれません。(憶測ですが)
切開後に気を付けることは?
・患部をできるだけ清潔に保つ
産後すぐはとても痛いですが、トイレに行った際は洗浄綿でそっと当てるように拭き、シャワーの許可が出たら、シャワーで患部をやさしく洗うなどして清潔に保ちましょう。
・身体をできるだけ休ませる
出産は身体にとってとても大きな負担になります。産後1ヶ月くらいはできるだけ身体を休めることを考えて生活するのが理想です。
退院後すぐから家事と赤ちゃんのお世話の両方せざるを得ない方はなかなか身体を休めることが難しいかもしれません。せめて退院するまではできるだけ動かず、ベッドでゆっくり休んでくださいね。
・患部を刺激しない
座るときは円座クッションを使用するなどして、患部を圧迫しないようにしましょう。
円座クッションがない場合は患部に足があたらないよう正座をすると良いでしょう。
・痛いのを我慢しない
痛みが我慢できないなら薬を処方してもらってください。授乳中でも飲んで大丈夫なお薬を処方してくれますので安心してください。(私はなんとなく薬に頼りたくなかったので飲みませんでしたが(^_^;))
ただ、痛みで寝れない日々が続きました。睡眠不足は患部はもちろん、身体の回復も遅らせます。睡眠をしっかりとることも重要です。
会陰切開を避ける方法はないの?
前の方にも書きましたが、日本人は会陰が伸びにくいようで、初産婦さんではおよそ7割が会陰切開をしています。(積極的に会陰切開を行わない病院もあります。)
切開する可能性が高いとはいえ、できることなら切られたくないですよね。
・会陰マッサージをする
もうすぐ出産される方は耳にしたことあるかもしれません。会陰マッサージとはオイルを使って会陰部分を指でマッサージすることです。
マッサージすることで皮膚が柔らかくなり、会陰の伸びが良くなります。会陰マッサージは皮膚が柔らかくなる入浴中かお風呂上りに行うと良いでしょう。
・身体を動かす
会陰マッサージは膣の中に指を入れるので抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。そのような方は床の雑巾がけやストレッチ、マタニティヨガなど無理のない範囲で運動を行うのもおすすめです。
100%会陰切開を避けることは難しいかもしれませんが、会陰部分の伸びを良くすることで、切開を最小限に抑えたり切開後の回復を早くさせるのに効果的です。
まとめ:会陰切開は「切られなければラッキー」くらいに思っておきましょう
出産予定日が近づいてくるにつれて、あれやこれやと不安が押し寄せてくると思います。
正直私は会陰マッサージもマタニティヨガも行っていませんでした。切開をして、術後尋常じゃないくらい痛みがありましたが、産後3ヶ月経った今、何の違和感もなく子育てをしています。
マッサージやヨガをしていなくても切開されない方もいれば、その逆の方ももちろんいらっしゃいます。
会陰切開がどのようなものか、どういう痛みなのかわからないから恐いですよね。しかし、もし切られたとしても我が子に会える喜びには変えられません。
切開あとの痛みがひどい場合は痛み止めの薬もあります。
あまり神経質になりすぎず、「切られなければラッキー」くらいに思っておくと、いざ切開されても気持ちが楽ですよね。