新米ママの子育て体験談

結婚7年目主婦が、育児や我が家について綴ります。

妊娠中に避けるべき食べ物、飲み物とその理由

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妊娠すると、嬉しさとともに妊娠前まで気にならなかったことが気になりだします。

その中の1つとして、毎日の食事について心配される方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

「この食べ物は食べていいのかな?」

「これはどれくらい食べていいのかな?」

 

妊娠初期の頃は少し神経質になりすぎて気になった都度調べていました。笑

正直、神経すり減りました。。。

今回は、そんな妊娠中の食事で避けるべき食べ物、飲物についてお話したいと思います。

一度覚えておくと、食事の度に不安になったり調べなくて済むので食事も楽しめると思います。

 

 

1.生肉

ステーキのレア肉や生ハムなどとてもおいしいですよね。

しかし、生肉を食べるとトキソプラズマと呼ばれる寄生虫に感染する恐れがあります。

トキソプラズマは、にわとりネズミなど多くの哺乳類や鳥類に寄生しています。

ネコ科や土壌にも寄生していますので、ネコの糞に触れたり土いじりでも感染する可能性があります。

 

妊娠していない方トキソプラズマに感染しても症状は出ないか、出ても軽い風邪のような症状で健康面に問題ありません。しかし、妊婦さんが妊娠中あるいは妊娠前に初めて感染すると、胎盤から血液を通して胎児に感染する可能性があります

なぜ妊婦さんがトキソプラズマに初めて感染するとまずいのか。それは早産流産赤ちゃんが脳や目に障害をもって産まれてくる危険性があるからです。

 

感染時期によって感染率や重篤率が異なりますが、妊娠中は免疫力が低下しています。不安になることは避けるに越したことはありません。

生肉とはレアステーキユッケレバ刺しだけではなく、ローストビーフ生ハムなども含まれますので、特に注意が必要です。

 

2.生の魚介類

生の魚介類も妊娠中には注意が必要です。しかし絶対食べてはいけないという訳ではありません。魚介類を食べる際注意が必要なのは、食中毒を発症する恐れがあるからです。

妊娠中は妊娠前よりも免疫力が低下しています。普段なら問題のない刺身や貝類なども、食中毒のリスクが高まります。

妊娠中に食中毒にかかると、使用できる薬が少ないだけでなく、嘔吐下痢などの症状により、胎児に影響があったり早産、流産のリスクもあります。 

生の魚介類を食べる時は鮮度のよい信頼できるものを食べるようにしましょう。

 

3.大型の魚

魚類は、生の魚介類だけではなく大型の魚も妊娠中は注意が必要です。

大型の魚の代表例が本マグロキンメダイメカジキなどです。これらの魚には、『メチル水銀』と呼ばれる有害物質が含まれています。

妊娠中はこの『メチル水銀』を体外に排出することができず、胎盤を通して胎児に運ばれ、赤ちゃんが脳神経障害を引き起こす危険性があります

こちらも推奨されている1回の摂取量がありますので、詳しくは下記の厚生労働省のパンフレットをご覧ください。 

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/100601-1.pdf

参考:「 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項(平成22年6月1日改訂)」

 

4.生卵

生卵には『サルモネラ菌』と呼ばれる菌があります。この『サルモネラ菌』によって食中毒に感染する危険性があるため、妊娠中の生卵は控えたほうが良いと言われています。全ての鶏卵にサルモネラ菌が付着している訳ではありませんが、菌を持っている卵もあります。

どうしても生卵を食べたくなったときは、鮮度が良いもの割卵してすぐ食べるなどして召し上がると少しでも感染のリスクを抑えられます。

しっかりと火を通した卵であれば、妊婦さんが食べても問題ありません。

 

5.ナチュラルチーズ

カマンベールチーズ』や『ブルーチーズ』などの加熱されていないナチュラルチーズには『リステリア菌』と呼ばれる菌が潜んでいます。この菌により『リステリア食中毒』になる恐れがあるので、妊娠中の加熱されていないナチュラルチーズを食べるのも避けたいものです。

妊娠中にリステリア食中毒に感染すると、胎盤を通して胎児にも感染し、早産や流産、赤ちゃんに影響がでる場合があります。

『リステリア菌』は生ハムスモークサーモンなどにも潜んでいますので、そちらも注意が必要です。

 

6.レバーなどのビタミンA類

「レバーはビタミンAや鉄分が豊富で妊娠中には良いのでは?」と思う方もいるかもしれません。私もそう思っていました。

レバーやうなぎには『レチノール』と呼ばれるビタミンAが多く含まれています。この『レチノール』を多量接種しすぎると、赤ちゃんが奇形児として産まれてきたり赤ちゃんの成長に影響を及ぼす危険性がある為、多量接種は控えるべきとされています。

これらも量を考えて食べれば問題ないので、もし食べたくなったら、うなぎであれば、1日40 ~50gを目安に食べると良いでしょう。

 

7.カフェイン飲料

妊娠・授乳中は、カフェインが含まれている飲料を多量摂取しないほうが良いのは、多く知られていいると思います。それは、妊娠中であれば胎盤を通して授乳中であれば母乳を介して赤ちゃんにカフェインが与えられてしまうからです。

カフェインは低体重児の出産流産赤ちゃんの発育に影響があると言われています。

実際のところ、カフェインと赤ちゃんに及ぼす影響の因果関係は、はっきりと証明されていませんが、WHOは、コーヒーであれば1日3~4杯までにすべきと推奨しています。

コーヒーの他に紅茶緑茶コーラエナジードリンクにもカフェインは含まれています。

下記の表は食品中のカフェイン濃度を示した例です。

 

インスタントコーヒー
(顆粒製品)
1杯当たり80 mg
コーヒー(浸出液) 60 mg/100 mL
紅茶(浸出液) 30 mg/100 mL
せん茶(浸出液) 20 mg/100 mL
ほうじ茶(浸出液) 20 mg/100 mL
ウーロン茶(浸出液) 20 mg/100 mL
玄米茶(浸出液) 10 mg/100 mL


最近ではデカフェのコーヒーたんぽぽ茶などノンカフェインのお茶も多くみられます。カフェイン飲料とも上手な付き合い方ができると良いですね。 

 

8.アルコール飲料

最後に、言わずもがなアルコール飲料です。こちらもカフェインと同様妊娠中・授乳中に避けるべき飲料で良く知られていますよね。

赤ちゃんへの悪影響って具体的にどういうものか?

ご存じない方もいると思います。

妊娠中のアルコール摂取は、胎児が『胎児性アルコール症候群』にかかってしまう可能性があります。

この、『胎児性アルコール症候群』は赤ちゃんが脳や神経系に障害を持って産まれてくる頭が小さく産まれてくるなどの特徴があります。

 

ひと昔前は、妊娠中でも多少のアルコールを飲んでいた人もいると聞きます。実際、産まれてくる赤ちゃんに影響がない場合もありますが、一人ひとりアルコールの分解速度や代謝速度は異なります。人によってどれくらいのアルコール量で赤ちゃんに影響が及ぶか異なるので、妊娠・授乳中のアルコールの摂取は控えるべきです。

 

まとめ

いかがでしたか?

最近は出産・育児雑誌でも『積極的に摂るべき栄養素、避けるべき食べ物』などとリスト化されてわかりやすく教えてくれていたりしますよね。

避けるべき食べ物でもどうしても食べたくなるときもあります。完全に除去するのではなく、適切な量を守って上手な付き合い方ができると良いですね。